ご存知ですか？実は40代以上の男性は二人にひとりが、メタボあるいはその予備軍と言われています。個人差はあるものの、40代に差し掛かる頃から急激に代謝が落ち、体重が増え始める年頃に突入。まさに今、働きざかりを迎えている人々こそ、用心する必要があるというわけです。

「食からアプローチするメタボ対策」は、メタボ予防だけでなく、健康や美容面においても大切な要素が詰まっています。このコラムでは、ご夫婦あるいはご家族で出来る、簡単で継続可能な食生活見直しのヒントを探ってゆきたいと思います。

兎にも角にもカギは「食物繊維」！

現代に生活する私達の食生活は、「なめらか」で「やわらかな」食感が好まれる傾向にあります。
その結果、昔に比べて摂取量が減少した栄養素があるのはよく知られることですが、その1つが食物繊維です。
食物繊維には、食事のかさを増やしたり、咀嚼回数を増やすため、食事の満足感を高めるほか、血糖の吸収をゆるやかにする効果や、お通じの改善効果があることが分かっています。

例えば、いつものメニューにきのこや海藻を使ったメニューを一品追加すれば、気軽なメタボ対策として有効です。

代謝を活発にするビタミンBを摂取する

摂取カロリーは過多なのに、身体が必要とする栄養素が足りていない「新型栄養失調」が、現代人に多いと言われています。ビタミンB群は、エネルギー代謝に深く関与する栄養素ですので、足りなくなれば、体内にエネルギーがうっ滞します。この代謝サイクルを整えるためには、ビタミン類の摂取をしっかり行うことが大切です。
ビタミンB群は、干し椎茸を始め、玄米やもち粟などの雑穀、ほうれん草や納豆、切り干し大根などの食品に豊富に含まれていますが、気になる時はサプリメントなどを用い、不足分を補うのも良いでしょう。