食欲不振と言えば、夏を想像する方も多いかもしれませんが、実は季節を限らず起こるものです。
病気に伴う場合もあれば、加齢や生活習慣など病気とは異なる原因で「食べたい気分にならない」状態が続く場合もあります。

冬場特に注意したいのは、風邪やインフルエンザなどに伴う食欲不振です。
治り切る前の免疫力が低下している最中に別の細菌に感染し、いわゆる「風邪をこじらせた状態」に発展しやすいので、注意が必要です。
また、寒暖差で自律神経のバランスが乱れると、倦怠感や胃腸不調などを呈する場合も少なくありません。

対処が必要な食欲不振とは？

精神的・肉体的疲れが原因で食欲不振になることは、誰にでも経験があるものです。このような場合、たいてい数日すれば食欲が戻るため、あまり心配はいりません。

食欲不振が長く続くと、体内のエネルギーや必須栄養素が不足し、免疫力低下に繋がります。

・風邪を引いた時
冬場に用心すべきは、上述のような風邪やインフルエンザがきっかけで、食欲不振が長く続く場合などです。
食欲不振で体内の栄養やエネルギーが不足すると免疫力が下がり、「二峰性発熱」に代表されるような、風邪のこじらせ状態を招く場合があります。

「二峰性」とは、症状の山場が時間を経過する中で2度発生することで、軽度な風邪がきっかけだったのに、免疫力低下して、別の細菌やウイルスに感染し、症状がぶり返すようなことを指します。

風邪は万病の元と言われるのもあながち嘘ではなく、症状が長引けば長引くほど、回復に時間がかかって、さらなる疾患を呼び寄せてしまうため、免疫力を適切な状態に保つことが重要なのです。

・隠れ脱水が疑われる時
また、食が細ると経口摂取の水分量が減り、「かくれ脱水」状態になりやすいという点も見逃せません。体内の水分量のバランスが崩れて、症状の程度がひどくなると、思わぬトラブルに発展します。

脱水症状は年齢を問わず起こるものですが、加齢に伴う「体内の水分量減少」「内臓の働きが鈍化」「喉の乾きに気づきにくい」などの問題と合わさって、重篤な症状に繋がりやすい傾向にあることにも留意する必要があります。

規則正しい生活で養生する

食欲不振は自律神経の乱れも大きく影響しますから、良質な睡眠を確保するようにしましょう。
睡眠の質を高めるためには、適度な運動が奏効する場合もあります。寝込むほどではないけど体調不良や食欲不振が続く場合は、散歩などの軽度な運動で解決する場合も考えられます。

CHECK！

・ファティーグ・ファクターのお話。疲れの原因が判れば回復も早い

食欲が無い時でも「これなら食べられる」を見つけておこう

食欲がない時の食べやすい食事は、消化に良いお粥やスープ類、ヨーグルトや豆腐のような口当たりの滑らかなもの、あるいは果物のような水分量が多く爽やかな味わいのものがおすすめです。

食欲のない時にも、自分が好ましいと思う食材やメニューを無理のない範囲で摂取し、最低限の水分と栄養を確保するように心がけてみてください。

食欲不振時にも活用できる！健康道場 飲む一膳分

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年齢を重ねて、以前ほどたくさん食べられないようになってきたので、朝食の時にパンと一緒に頂いています。色んな栄養が摂れるので良いと思っています。

栄養不足が気になる方や、食欲が細ってしまったな…という方は、ぜひ一度お試しください。