突然ですが、みなさんはお口の乾燥を意識することはありますか?
寒くなりだすと、湿度が低下し、風邪やインフルエンザなどの感染症を起こしやすくなるのは、よく知られていますよね。これは空気の乾燥によって、口腔内や喉、鼻の粘膜が乾燥し、ウイルスや細菌など外からの侵入を防御する機能が弱まってしまうためです。
そしてもうひとつ。忘れてならないのが朝の口腔の乾き。
睡眠中は汗をかき、体内が水分不足になりがちなことに加え、口呼吸などの影響で、起き抜けの口腔環境は、乾燥しており、1日の中でもっとも口内の細菌の数が多い時間帯です。
以前、しみず師範のコラムでも、お口と身体の健康の関係にふれたことがありますが、大人の口腔には、歯をよく磨く人で1000~2000億個、あまり歯を磨かない人だと4000~6000億個にも上る細菌が住み着いていると言われています。
これらの菌の中には、粘膜を破壊するプロテアーゼという酵素を作り出すものがあり、感染を起こしやすくしたり、感染を重症化させてしまう原因になることがあります。
つまり口腔を不潔にしていると、インフルエンザなどの感染症に感染しやすくなるのです。
眠りにつく前と、目覚めの口腔ケアが大切
睡眠前後の歯磨き習慣で、睡眠中の口腔細菌増殖を予防するには、以下の4つのポイントに注意してみてください。
・眠る前、しっかり念入りに磨く
寝ている間は唾液の分泌が少なくなり、細菌が増殖しやすい環境に。
口腔内をクリーンにし、細菌をできるだけ減らして眠りにつくことが大切です。
デンタルフロスや歯間ブラシを併用したり、舌磨きを実践するのも良いでしょう。
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・朝起きたら、食事の前に歯を磨く
歯磨きは食後にするもの……というイメージがありますが、うがいや歯磨きをしないまま朝食をすると、食べ物や飲み物と一緒に、有害なウイルスや細菌を体内に食べてしまうことに。
目覚めたらすぐに洗面所に向かう習慣を身につけ、歯磨きをすると良いでしょう。
・唾液の分泌を増やすマッサージを
唾液には、リゾチームやラクトフェリンといった天然の抗菌成分が含まれており、細菌の繁殖を防ぐ働きがあります。質の良い唾液を多く分泌出来ると、細菌は少なく、口臭が少なくなるというメリットも。
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