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意外?秋はアレルギー症状を発症しやすい季節

もっと見るタグ: アレルギー, ダニ, ハウスダスト, 健康雑学, 免疫力, , 腸内環境

意外?秋はアレルギー症状を発症しやすい季節

喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の罹患者数は、年々増加していると言われています。

春頃は周囲に花粉症の人がいたり、自身もなんとなく調子が悪かったりでアレルギー対策に余念がない…という方も多いでしょう。しかし一方で、秋もアレルギーの要注意シーズンであることはあまり知られておらず、対策が手薄になりがちです。

秋はハウスダストが増える季節

秋のアレルギー症状は主にハウスダストが原因です。
ハウスダストには、ヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニと呼ばれるチリダニ類の死骸や糞が大量に含まれています。

これは、高温多湿な日本の夏が、チリダニ類にとって絶好の生育環境であることが理由です。

チリダニ類の繁殖には、「地域」「温度」や「湿度」などの生息しやすさに関連する要因の他、エサの有無に関係する「清潔さ(清掃の徹底)」が、大きな因子として知られています。

チリダニは、気温25~30℃/湿度60~80%の環境を好むと言われ、8月に最も増殖。秋になり気温が下がり始めると、次第に死骸が増え、ハウスダストの総量も増加。結果、アレルギー発症も増えるというわけです。

室内清掃の徹底が、ダニの増殖を防ぐカギ

チリダニ類は、ヒトの皮膚、特に角皮落屑物(フケやアカ)をエサにして繁殖します。
エサがなければ、増殖の要因を減らすことができますので、住環境の清掃を徹底することが重要です。

まずは床掃除。ホコリと一緒に角質落屑物も除去

掃除頻度とコナヒョウダニの平均数を計測した調査結果によると、掃除の頻度を多くするほどコナヒョウダニの数が少なくなり、週2回以上清掃する部屋では平均18頭、週1回未満の部屋では422頭と、その数約20倍も生息することが判ったそうです。

掃除機による清掃だけでなく、床の水拭きをするとより効果的です。

ダニは布類がお好き?

特に布団などの寝具は高温多湿で、角皮落屑物などの餌が豊富。家の中でもダニが好んで生息する場所です。他に、布製のソファや畳なども、ダニが好む場所だと言えます。
まず、洗濯できるものはマメに洗濯すること。洗濯しにくいものの場合は、防ダニ・防ハウスダストスプレーなどで駆除した後掃除機をしっかり掛け、清潔に保つようにしましょう。

そして、案外盲点なのがカーテンです。
洗濯頻度が低くいカーテンは想像よりも汚れが付着しています。できればシーズンに1度くらいは洗うようにしましょう。洗濯のあと、上述のスプレーをあらかじめ噴霧しておくと、防ダニ効果が上がりますよ。

除湿や布団乾燥機なども活用

ダニは多湿の場所を好み、繁殖します。エアコンを使って室内湿度を上手にコントロールし、ダニの繁殖を予防するのも手です。

ダニは50℃で20分以上、60℃の熱なら一瞬で死滅すると言われています。
「布団は干しているから大丈夫」とお考えの方もあると思いますが、天日干しでは温度の上がりにくい布団の内側に逃げて生き延びてしまいます。
布団乾燥機の「ダニ退治(高温)」機能を使って乾燥させ、しっかり掃除機がけをすれば、効率的なダニ対策が可能です。

コインランドリーで、布団の丸洗い・乾燥を定期的に実施する方法もあります。
自宅の乾燥機付き洗濯機でも、布団を丸洗い・乾燥出来るタイプもありますが、コインランドリーに置かれているような径の大きい乾燥機で乾かすほうが、より効果的です。

人の免疫力を低下させないことも大切

直接的なダニ対策ではありませんが、人の免疫力がしっかり機能している状態とは、体調が揺らぎにくい強い身体だということ。下記のコラムを参考に、ご自身にあった免疫力アップ策を実践してください。

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