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知られざる栄養パワー、玄米と米ぬか

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関ヶ原の合戦など、数々の名勝負を生んだ戦国時代。その主役である武士たちを支えた食料は「玄米」だという説があります。現代とは比べ物にならない質素な食生活ながらも、武士が戦場で戦えたのは、栄養豊富な玄米のおかげだとも言われています。

玄米の栄養がいかに優れているか。これを証明する歴史的な出来事があります。江戸時代、日本人の主食が玄米から白米への変わると、「脚気(かっけ)」という病気が流行しました。それまで玄米から摂取していた栄養が摂れなくなったことで、ビタミンB群が不足し、脚気が流行したとされています。

ところで、玄米の栄養はある部分に集中しているのをご存知でしょうか。
玄米の構造を見ると、表面を覆う「果皮」、発芽に関わる「胚芽」、白米となる「胚乳」で構成されていることが分かります。このうち、「果皮」と「胚芽」は合わせて「米ぬか」と呼ばれています。

この米ぬかに、玄米の栄養の80%以上が含まれているのをご存知でしたか?米ぬかは食物繊維をはじめビタミンB1、B6、マグネシウムなど栄養素の宝庫。さらに、米ぬか特有の「γ‒オリザノール」という成分は高脂肪や高コレステロール値の改善、抗酸化、更年期障害の改善などに効果が期待でき、医薬品・食品など様々な用途で使われています。

近年、玄米や雑穀などの伝統食が見直されるなかで、米ぬかに含まれる栄養素についての関心も高まってきました。食べて健康的に美しく、米ぬかのチカラを毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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