あなたは睡眠に満足していますか?
実は睡眠時間と肥満には密接な関係があると言われています。スタンフォード大学が2004年に1000人規模のボランティアを集め、睡眠時間と肥満の関係性について研究を行ったところ、「睡眠時間6~7時間の人は概ね肥満度が低く、それより睡眠が短くても長くても肥満度が高くなる」ということがわかりました。
では睡眠時間が適切でない場合、わたし達の体内ではどんな現象が起こっているのでしょうか。
わたしたちの身体には、睡眠時間と肥満の関係へ影響を与える、2つの生体ホルモンがあると考えられています。ひとつは胃から産生される食欲増進ホルモン「グレリン」。体内のエネルギーが不足した時に、エネルギー摂取を促す働きを持っています。もうひとつは体内の脂肪細胞内で産生される食欲抑制ホルモン「レプチン」です。こちらは食欲を抑え、エネルギー代謝を促す働きを持っています。
睡眠不足や睡眠過多の人は、グレリンが増加・レプチンが低下することで、エネルギーの摂取と消費のバランスが崩れる傾向にあることが、さまざまな研究から明らかになってきました。
では、エネルギーの摂取と消費をつかさどる、それぞれのホルモンのバランスを整えるためには、どうすべきでしょうか?
規則正しい食事、軽い運動は体内時計のリズムを整えることに役立ち、質の良い睡眠にも大変良い影響を与えます。また睡眠に関係するホルモン「メラトニン」を増やすために、朝起きた時に日光を浴びるなども効果的です。
「過食+運動不足+不眠=肥満」の悪循環を「規則正しい食事+適度な運動+良い眠り=健やかな身体」の好循環にリバランスするためにも、睡眠はとても大切です。過食が気になる、体重増加が気になる方は、食事や運動だけでなく、睡眠について見なおしてみるのもいいかもしれませんね。
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