食事の後、なんだかとっても眠くなる……。そんなお悩みを抱えている方は、老若男女問わず結構多いのではないでしょうか。食後に多少眠気があるのは、身体の仕組み上当然のことですが、その眠気があまりにも強烈である場合、「食後高血糖」が原因かもしれません。
「食後高血糖」とは、食後急劇に血液中のブドウ糖が増える状態のこと。
食後に血糖が上昇すると、その状態を膵臓(すいぞう)が感知し、インスリンを分泌して血糖値を上手くコントロールしてくれます。ただ、血糖値が急激に上がりすぎるとインスリンが過剰に分泌され血糖値が乱高下、その結果、食後に低血糖状態に陥ってしまうことがあるのです。
この状態は「隠れ糖尿病」や「グルコーススパイク(血糖値スパイク)」などとも呼ばれ、近年、糖尿病の治療においても重要視されている指標の一つとなっています。
食後に血糖値が急上昇してしまう原因は、炭水化物に含まれる糖質が体内で消化され、ブドウ糖に変化することにあります。「炭水化物を摂り過ぎると血糖値の急激な上昇」が端緒となり低血糖状態を招くことを考えると、まず食事の内容を工夫して、食後高血糖を防ぐことが重要です。
例えば糖質を多く含む主食を選ぶとき、パンよりもごはん、白米ではなく玄米、というように、精製度が低く食物繊維が豊富なものを選ぶことが有効です。糖質が低いものから先に食べる方法も効果があると言われています。
日々食べるもの、食べ方に気をつけて、体を労わるのもいいかもしれませんね。
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