人間の身体にある血管の総延長は、約10万kmと言われています。概ね、地球2周半の長さに相当する長さと言われており、そのうちの99パーセントを占める毛細血管は、身体全体に約100億本張り巡らされているというから驚きですよね。
酸素と栄養を、細胞のすみずみまで送り届ける役割を担っている毛細血管。これは、毛細血管が衰えると栄養や酸素が必要なところに行き届かず、トラブルの火種になると言うことでもあります。皮膚トラブルはもとより、肺や肝臓などの内臓疾患や認知症など、様々な病気は毛細血管の老化が影響していると言われており、健康維持の観点からも現在「毛細血管ケア」が注目を集めています。
規則正しい生活や適度な運動習慣は、血管を健やかに保つために有効です。こちらの記事では、健やかな日常生活の中で、取り組みやすい「毛細血管ケア」方法をいくつかご紹介致します。
毛細血管を修復する作用をもつ食材を摂る
加齢に伴い減少してゆく毛細血管を保つには、脈管形成(血管がないところに新たに血管がつくられること)および血管新生(既存の血管から分枝伸長して血管を形成すること)を担う、「Tie2(タイツー)」という受容体の活性化がキーポイント。
シナモン(シナモンパウダーやシナモンステイック)、ルイボス、ヒハツ(沖縄原産の長胡椒の一種)などは、「Tie2(タイツー)」の活性化に役立つ食材として注目されています。継続的に摂取すると、毛細血管の再生に効果ありとの研究報告も。
適度な運動に加え、マッサージも効果的
太ももやふくらはぎなど、下肢の大きな筋肉を動かすことは、全身の血流改善に効果があります。適度なウォーキングやストレッチを習慣化することは、毛細血管のアンチエイジングにも効果を発揮します。
また、身体の中には、血流が滞りやすい場所というのが幾つかあります。脇の下や鎖骨、耳の後ろ、首の付根など、コリの気になる部分を擦ったり優しくマッサージするだけでも効果ありですよ。

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