ビフィズス菌が多く、一方悪玉菌と言われるグループの菌が少ないことが報告されています。
九州大学など日本のグループがアジア5カ国の研究者グループと各国の食文化と腸内細菌叢の関係を調査した結果、日本の子供の腸内細菌叢が特に特長的なことが発見されました。
調査対象は中国、台湾、タイ、インドネシア、日本の5カ国でそれぞれ都市部と地方の2箇所からサンプルを抽出。アジアの子供には大きくふたつのエンテロタイプ(腸内細菌の属性)があり、ひとつはインドネシアとタイのコンケン(地方)ではプレボテラ属が多く、その他の地域はビフィズス菌とバクテロイデス属細菌が多いグループでした。その中でも日本の子供の腸内細菌叢には他国に比べ、ビフィズス菌が多く、一方、悪玉菌が少ないことがわかりました(※)。
ただ、加齢と共に腸内細菌の種類や数は変化しますが、それらは日々の食生活に大きく影響を受けるものです。例えば、お米であれば白米よりも玄米を選ぶなど、腸内環境に良い影響を与える食生活を心がけるとよいでしょう。
- (※)Jiro Nakayamaら. "Diversity in gut bacterial community of school-age children in Asia", Scientific Report,2015;5:8397
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