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残便感・便が少量……これも立派な便秘です!

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残便感・便が少量……これも立派な便秘です!

快食・快眠・快便は健康の礎となる三大要素ですよね。
とはいえ食や眠りの話とは違い、お通じの悩みは口にしにくいもの。そのため、ご自身のお通じが、普通なのかどうなのかわからない……という方も多いようです。また便通には個人差があるため、排便のない日の積算が目安になるとも限りません。

便秘の正しい定義って?

まずは「便秘」とはどういう状態のことを指すのかを、今一度確認してみましょう。
医療機関などで用いられている、日本内科学会では「3日以上便が出てない状態」を便秘と定義しています。

しかし近年、日本消化器病学会関連研究会の『慢性便秘症診療ガイドライン2017』においては、便秘の様態についてもう少し踏み込み、かつ簡素に定義しなおされました。

●便秘とは
「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」
(1)排便の回数や量が少ないため、便が腸の中に滞るタイプ
(2)量や回数は問題ないが、便が快適に排出できず、残便感があるタイプ
— 日本消化器病学会関連研究会 『慢性便秘症診療ガイドライン2017』より

ただ出ているだけでは、「私は便秘ではない!」とは言い難いのだなぁ…ということが、改めて分かるような気がしますよね。

実は、便秘の悩みは女性だけじゃない?

男性には下痢症状で困る方が多い一方で、女性は便秘症状の方が多いことを、「男は下る、女は詰まる」などと表現されることがあります。

排便は、生活習慣や食習慣などが影響すると言われています。
男性には、下痢を繰り返す事にお困りの方も多いようですが、実は下痢症状の裏には、便秘が隠れている場合もあるそうです。
ハードワークが続き、不規則な生活や睡眠不足などの要因が重なると、自律神経の乱れから排便がスムーズにいかず、便が大腸に溜まった状態に。大腸内に便が長く滞在すると、腸壁から水分がどんどん吸収されて固くなり、出口あたりで“栓”となってしまいます。すると、栓になっているカチコチの便を一気に押し出そうと圧がかかるため、腸がけいれんのような状態を起こし、水分が吸収されきっていないゆるい便が、硬い便もろとも一気に排泄されてしまうのです。

こうなるとあたかも「急にお腹が痛くなった、そして下痢になった」のようなインパクトが残ってしまい、潜在的にある便秘に気づきにくくなってしまいますよね。

女性の身体は男性より少し複雑。ホルモンバランスの影響や、(男性と比べて相対的に)筋肉の少なさ等が影響すると言われており、便秘になりやすい傾向にあるのです。
そして便秘は肌荒れなどの皮膚トラブルを起こす要因にもなるため、とりわけ女性にとって便秘は忌まわしい事態であり、悩みのタネになりやすい、つまり問題として顕在化しやすいという側面もあるでしょう。

便秘に種類はあるの?

便秘は大きく分けて、便が作られる過程や排便の仕組みに問題が生じて起こる「機能性便秘」と、腸そのものの病変によって起こる「器質性便秘」があります。

残便感・便が少量……これも立派な便秘です!
参考:「慢性便秘症診療ガイドライン2017」より
機能性(慢性)便秘の種類
回数減少型(排便回数や排便量が少ないために糞便が大腸内に滞留する)
大腸通過時間正常型 大腸が便を送る動きが正常であるにもかかわらず、排便回数や排便量が減少するタイプの便秘。食事の摂取量や食物繊維が少ないことが主な要因と考えられている。
大腸通過時間遅延型 大腸が便を送る動きが悪く、排便の回数や量が減少するタイプの便秘。特発性(原因不明)、症候性、薬剤性などが主な要因と考えられている。
排便困難型(直腸内にある糞便を快適に排出できない)
機能性便排出障害 直腸まで便が下りてきているのに、スムーズな排便ができないタイプの便秘。「便意を脳に伝える力」や「便と捉えて押し出す力」が弱くなっていることが主な要因と考えられている。

便秘発生機序が異なる場合でも、実際に現れる症状が類似することもあるため、排便に伴う不快感が長く続くようであれば、一度医師に相談してみましょう。なんらかの病変に伴う「器質性便秘」症状では、早めの受診が大切です。

また、IBS(過敏性腸症候群)などの症状は、大きな病気をしたあとの回復段階に出現する場合もあります。お心あたりのある方は、まず医師に相談することをおすすめします。

便秘にならないためにできることとは?

便秘の男女差に関する解説と重複する部分もありますが、快便を支えるのは、「正しい生活習慣」が基本です。腸の働きを悪くする影響要因や、腸の調子を上げる生活習慣のコツを理解し、健やか快便人生を目指しましょう!

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近年では「ねじれ腸」「さがり腸」などの「腸の位置」の乱れによる機能低下が、便秘を慢性化・悪化させる一因として注目されていますので、こちらもぜひお目通しくださいね。

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ラクトフェリンは、便を滑らかにする新習慣

ヒトや牛の乳(特に初乳)に含まれる成分・ラクトフェリンは、腸内細菌の中でも悪玉菌抑制効果を持ち、腸をはじめとする消化器官における免疫機能を向上する効果が確認されています。

腸内で悪玉菌が減ると善玉菌がより元気に働き、加齢に伴う腸内環境悪化や腸内細菌の多様性の目減りを補う働きが期待できます。お腹の調子を改善したい、健やかな便通を取り戻したいなどのお悩みに対する能動的な対策として、生活の中に取り入れてみるのも良いかもしれません。

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