知って得する道場ごはんの知恵袋 知って得する道場ごはんの知恵袋

素材の持ち味を生かすために知っておきたいことがあります。それは、身体に良くておいしいお料理のため。材料選びから下ごしらえ、道場が吟味した調味料など基本知識やおすすめしたいことを集めました。ふだんの食生活にも活用してみてはいかがでしょう。

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お麩の種類いろいろ

お麩の種類いろいろ

健康道場レシピでよく使われる食材「麩」。
麩は、小麦粉のグルテンを主原料とした、たんぱく質が豊富な加工食品です。
麩が誕生したのは中国。肉食を禁じられていた修行僧たちの貴重なたんぱく質源として、精進料理で盛んに用いられていましたが、その後、一般にも広まりました。

麩は大きく分けると、形を整え焼く「焼き麩」、蒸したり茹でたりする「生麩」、煮た後に乾燥させる「乾燥麩」、油で揚げる「揚げ麩」などがあります。しかし全国各地には、それだけでは当てはまらない様々な製法、形態の麩が90種類以上あると言われています。

◎健康道場レシピでは、こんな麩を使用しています。

車麩 くるまふ (新潟・石川・沖縄) 車麩 くるまふ (新潟・石川・沖縄) 麩の生地を棒に巻きつけて何重にも重ねて焼いた焼き麩。分厚く(1cmくらい)に切って販売されているものが一般的です。越後地方では、行事の際の煮しめに使います。
丁子麩 ちょうじふ (滋賀・京都) 丁子麩 ちょうじふ (滋賀・京都) 一粒ずつ生地を整形し、焼き上げた長方形の焼き麩。 モチっとした食感があります。煮くずれしにくく、煮炊き物に適しています。
角麩 かくふ (岐阜・愛知・三重) 角麩 かくふ (岐阜・愛知・三重) グルテンに小麦粉を加えてすだれにはさみ、板状にして蒸しあげたもの。尾張地方では、すき焼きや郷土料理、慶事の食事に出す煮物などに使います。