健康道場レシピでよく使われる食材「麩」。
麩は、小麦粉のグルテンを主原料とした、たんぱく質が豊富な加工食品です。
麩が誕生したのは中国。肉食を禁じられていた修行僧たちの貴重なたんぱく質源として、精進料理で盛んに用いられていましたが、その後、一般にも広まりました。
麩は大きく分けると、形を整え焼く「焼き麩」、蒸したり茹でたりする「生麩」、煮た後に乾燥させる「乾燥麩」、油で揚げる「揚げ麩」などがあります。しかし全国各地には、それだけでは当てはまらない様々な製法、形態の麩が90種類以上あると言われています。
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麩の生地を棒に巻きつけて何重にも重ねて焼いた焼き麩。分厚く(1cmくらい)に切って販売されているものが一般的です。越後地方では、行事の際の煮しめに使います。 |
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一粒ずつ生地を整形し、焼き上げた長方形の焼き麩。 モチっとした食感があります。煮くずれしにくく、煮炊き物に適しています。 |
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グルテンに小麦粉を加えてすだれにはさみ、板状にして蒸しあげたもの。尾張地方では、すき焼きや郷土料理、慶事の食事に出す煮物などに使います。 |