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腸のおもしろ話 第5回 歯周病が腸に影響?! あなたのお口と腸はつながっています

もっと見るタグ: サンスター, サンスターしみず師範に聞く腸のおもしろ話, ジンジバリス菌, 歯周病, 歯周病リスク, 清水, 清水康光, 炎症メディエーター, 糖尿病, 腸内環境

第3回のリーキーガットの説明で腸内免疫と肥満や糖尿病の関連について触れましたが、実は口腔環境と腸内環境にも関連があることが最新の研究により明らかになってきました。今回はお口の中の環境がいかに全身の健康に影響を与えるかについてお話したいと思います。
食べ物はお口から胃を通り、小腸、大腸で栄養分を取り込み、肛門で排泄されます。食べ物やつばを飲み込むと胃や腸に唾液が一緒に流れていき、お口の中に生息する細菌もこれらとともに胃や腸内へと入り込みます。

歯周病菌には様々な種類がありますが、その1つであるジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis)が腸に流れ込むと腸内細菌叢(※)がバランスを崩し、腸のバリア機能が低下、血中に細菌由来の毒素量が増加することがわかってきました。
こうした状態は歯周病と肥満や糖尿病の関連に見られる状態と共通する部分も多く、歯周病菌は、もはやお口の中の問題だけではなく、全身の健康に関与する可能性が高いとして、ますます口腔環境が注目され始めています。

※腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)・・・さまざまな腸内細菌で構成される腸内の環境、腸内フローラとも呼ぶ。

健康の脅威となる、歯周病リスク

歯周病菌が食事や歯磨きのたびに歯肉の血管に入り込むと、炎症物質が血流に放出されます。細菌と炎症物質は血液を介して全身に広がり、口から遠く離れた心臓や腎臓、大腸などの重要臓器にも悪影響を及ぼします。中でも高脂血症や動脈硬化、糖尿病は歯周病菌の関与が深いといわれています。

歯周病由来の菌により、血管に炎症が起こるとそれを機に血管の内皮の機能低下による障害や血管壁への脂肪の沈着、さらに血管の沈着物が壊れた個所が傷となるとそこに血液が固まって血栓が作られます。これが動脈硬化や心臓発作、脳卒中のプロセスです。

糖尿病の場合は、歯周炎が引き金となった全身の炎症反応は血糖値をコントロールするインスリン受容体を常に刺激するため、スイッチが切られた状態となり、糖は細胞に取り込まれることなく、血中の糖の濃度が高いままになるという事態に陥ります。また糖尿病が歯周組織の状態をさらに悪化させるとも言われています。過剰な糖は他のタンパク質と結合し、終末糖化物AGEを作り出すと、修復を必要としている歯周組織の創傷治癒が妨げられます。さらにAGEが体内にあると体の細胞は炎症物質を作り出し、炎症細胞を呼び集めてしまうので、歯周組織の破壊が加速されます。
このことからわかるように、歯周病は単に「歯茎が腫れる」「出血する」「歯が抜ける」といった、口腔内の問題に留まりません。

サンスターでは、こうした歯周病菌が原因となって引き起こされる様々な口腔内の症状及び、歯周病が誘発すると考えられる全身の健康状態の不具合を回避するため、歯周病ケアを呼びかけています。

歯周病菌が、炎症を引き起こす引き金に

炎症とは?

炎症とは「生体がなんらかの刺激や障害を受けたときに起こす症状」を表します。皮膚や粘膜が赤くなったり、熱が出たり、体のどこかに痛みを感じたり、腫れたりといった症状に加え、これらが合わさって「体が動かせない」という機能障害を加えた5つを「炎症の5徴候」と言います。組織修復や自己再生の過程までを含んだ反応と捉えられています。

炎症メディエーターとは?

刺激によって損傷した炎症部位を救おうと集まった白血球や肥満細胞、マクロファージ(食細胞のこと。古くなった細胞や感染された細胞を食べる役割を持つ)が、通常は体内に大量には存在しない物質(サイトカインなど)を放出します。これを炎症メディエーターと呼びます。炎症メディエーターにはいくつか種類があり、前述の「炎症の5徴候」を発症する原因となるほか、全身に軽度な炎症が続く要因にもなります。

日々の正しい口腔環境ケアが、腸内環境改善につながる

以上のことから、口腔内の環境を整え、歯周病菌が腸へ流入することを防ぐことは、腸内環境の健康維持や改善には外せない要素のひとつです。歯周病菌は歯周ポケットに歯垢(プラーク)の中に溜まって繁殖するので、日々の正しいブラッシング(歯と歯茎の間を丁寧に磨く)で歯垢を溜めないことが大切です。

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