食事と健康の関係を考える時、どんなものを・どう調理して食べるか？は、常に感心事の一つです。昨今キーワードの1つとなっているローフード。加工されていない生の食材、あるいは食材を極力生で摂取する調理方法を用いた食事で、別名リビングフードとも呼ばれています。
RAW（”生”）で頂くことで、野菜や果物のビタミン・ミネラルをフレッシュな状態でまるごと摂り入れることが出来、菜食を中心とした食養法の一つとしても注目を集めています。
JR目白駅の改札を出て歩くこと4分、閑静な住宅街の中にあるラ・ターブル・プリム。今、様々なメディアでも取り上げられているローフードカフェです。

天井が高く、光がさんさんと差し込む心地よい空間。

｢ラ・ターブル・プリムの食事は、ローフードが好きな人にも、初めて食べる人にとっても、美味しく楽しいものであったらいいなと思っています。｣と朗らかに語るオーナーのMiiさん。
オーガニックや減農薬栽培の農家と契約、安心安全な旬の野菜やフルーツを仕入れ、素材の良さを活かして作られるローフードメニューは、見た目の美しさも印象的。ストイックな印象のあるローフードですが、実は卵・乳製品・小麦・砂糖を使わずに作るロースイーツも大人気。美しさ、味わいも申し分なく、体にも優しいと評判です。

人気メニューの「アサイーボウル」

近年、急速に注目を浴びている果実”アサイー”を使った「アサイーボウル」は、濃厚なオーガニックピューレを薄めずに使うのが、こちらのお店のこだわりです。こくのあるピューレにスプーンを入れると、食感に軽やかなリズムを与えるミューズリー_（※）。蕎麦の実やひまわりの種等が入っている自家製ローミューズリーは、発芽させることで栄養価が高くなり、消化吸収がよいというメリットも。

※ミューズリー……シリアル食品を表すスイス語で、押麦や燕麦などの穀物にナッツなどの種子類やドライフルーツを混ぜたもの。菜食主義者のための病院食としてスイス人医師が開発したものが発祥と言われています。

「Raw & Living和膳セット（日替わり）」
お膳：発芽酵素玄米、エスニック味のひじき入り野菜バーグ、
豆腐の塩麹漬け、塩麹納豆、ラディッシュのピクルス
スープ：キュウリとアボカドのローガスパチョ
サラダ：甘夏みかんドレッシングのグリーンサラダ

「Raw & Living和膳セット」は、旬野菜や発酵食品をふんだんに使ったおかずと発芽酵素玄米に、日替わりのサラダとスープがついています。自家製の調味料（味噌、醤油、塩麹など）を使った、コクとまろ味のある味わいは、食べごたえ十分で満足感があります。

Miiさんオススメの「ローガトーショコラ」と「和製ハーブティ」

ローチョコを使ったガトーショコラは、非加熱・乳製品不使用だからこその、カカオそのものの香りが魅力。酵素ジュースを作る時にできた檸檬ピールを練り込み、甘さとほろ苦さが絶妙なバランスに仕上がった、最高に贅沢な逸品です。
「和製ハーブティ」は25種類の国産材料をブレンドした、カラダにも優しいノンカフェインタイプ。とても飲みやすいハーブティです。

ロー食材やロースイーツの物販コーナー

店内の一角には食材やスイーツ、書籍などが販売されているコーナーが。「ここは、いろんなローフードに出会える場所。食事に対して、今よりもちょっとだけ意識をもってもらえる、そんな情報を提供する場としても活用してもらいたい」との考えから、他のパティシエのスイーツや、ローフード食材も紹介しているそうです。

かつてローフードでアレルギー・喘息を克服したMiiさんは、健康は食が基本であること、自分が口にする食材に意識を向け、自分自身の目指す体づくりに必要なものを選ぶ目を持ってほしいとも。

そんな優しい視点をもったMiiさんのプロデュースするお食事は、心身ともに満足できるもの。晴れた日の午後は、ラ・ターブル・プリムで至福のひとときを過ごす。たまにはそんな贅沢を、自分へのご褒美にするのも素敵ですよね。

当記事は2014年6月取材時のものです。
現在は、港区赤坂にて営業中。詳しくは下記の店舗情報に記載のあるWebサイトにてご確認ください。