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フルーツ王国・山形の美味なる果実の魅力を伝える。ウッディファーム&ワイナリー

もっと見るタグ: かみのやま, ジャム, ドライフルーツ, フルーツ, ワイン, 山形, 果物, 癒されスポット探訪, 自然食

[山形・かみのやま] ウッディファーム&ワイナリー

[山形・かみのやま] ウッディファーム&ワイナリー

数々の名峰を有する山形は、美味しいフルーツの宝庫!

日本屈指の農畜産物生産量を誇る山形県。その南東部に位置し、福島県都の県境に位置するかみのやま市は、かつて宿場町として栄えた街。雄大な蔵王連峰を有し「夏暑く冬寒い」「昼暑く夜涼しい」という寒暖差の大きな盆地特有の気候が果物づくりに適していることから、果実王国・山形の中でも有数の産地として、プロの料理人やフルーツ好きの間では知られている地名です。

この地で、こだわりの果物を原料にジャム、ドライフルーツ、ワインなどの加工品をつくり、高い評価を得ているお店があります。それが蔵王山麓かみのやま「ウッディーファーム&ワイナリー」です。

「収量よりも果実そのものの質を高めること」にフォーカスした農園経営

ウッディーファーム&ワイナリー」の代表取締役であり栽培責任者である木村義廣(きむらよしひろ)さん。その始まりは家族経営でのデラウェア栽培でした。既存の方法論にとらわれることなく、日当たりを考慮し果樹の平棚仕立てを工夫したり、土壌づくりに注力するなど、果物そのもののポテンシャルを最大限高めた独自の生産方法を考案。このように「収量よりも果実そのものの質を高めること」を重視した独自の栽培スタイルから生まれたデラウェアは、甘くて美味しいと高い評判を得ていたそうです。

ウッディファーム&ワイナリー外観。ドライフルーツやワイナリーに併設されたショップで買物が出来ます

家族経営のデラウェア畑から始まった農園は、その後少しずつ栽培する果物の種類を増やしてゆきます。そんな中「美味しい果物をそのまま食べるだけではなく、もっと何か楽しんでいただけるスタイルがあるのでは」という声がスタッフから挙がり、まず取り組んだのはジャムづくり。それが1992年頃のことだそうです。

「果物本来の味を、ありのまま感じてほしい」という思いから、生食で食べて美味しいフルーツを使い、そのみずみずしさを加工品でも感じていただけるよう丹念に仕込んだジャムは、フレッシュな酸味と自然な甘味のバランスが絶妙で、一口たべるとその美味しさにはっとする味わいに仕上がっています。

さくらんぼジャムの原料には高級品種「佐藤錦」をふんだんに使用する贅沢さ

口いっぱいに広がる芳醇な香りが印象的なドライフルーツは、ギフトとしても人気

ご家族の提案で、2006年頃からドライフルーツづくりにも取り組みを開始。ジャム同様「美味しい果物本来の味を感じて」もらうために、一般的に行う高温乾燥や砂糖による脱水のプロセスを、常温乾燥でゆっくりと脱水する方法に変更することで、自園で栽培された果物の美味しさ、特に爽やかな酸味を損なうことなくドライフルーツに仕立てています。

種類は、ラ・フランス、ふじりんご、葡萄(ピオーネ)、赤すもも、紅柿など、冷涼な地域で栽培されるきれいな酸味が特長の蔵王山麓の特産フルーツを使用。初めて口にした方は必ずと言って良いほど、そのフレッシュな香りと食感の良さに、目を丸くするそうで、「ドライフルーツは苦手だ……」という方にも好評を得ています。

甘みがあるラ・フランスなどのドライフルーツはワインやチーズと合わせたり、酸味のある果物を使ったドライフルーツは、ヘルシースナッキング(健康的な間食週間)のアイテムとして、それぞれの好みに合わせて選び、通販でリピートをする方も。最近では地元のパン屋さんなど、プロからの注文も急増しているとか。

  • 店内の風景。自慢のフルーツを使った加工品の数々が並びます

  • ドライフルーツ一番人気のラ・フランス。ラベルのかわいいイラストは、同店のマスコット「ほっぺちゃん」

ワイナリーという新たなチャレンジを始動。「今飲むべき日本のワイン」として脚光を浴びる存在

山形県は日本第三位のワイン生産地域としても知られていますが、ウッディファーム&ワイナリーが山形で12番目のワイナリーを目指し活動を始めたのが、今から5年ほど前の2012年。
「どうせやるなら、とことん極めたい」という思いで、ぶどうの製造から瓶詰めまでの工程を全て自社で行うドメーヌワイナリー(※1)として操業を開始しました。

醸造責任者の國吉一平(くによしいっぺい)さんは飲食店勤務や海外ワイナリーでの経験を経て、ウッディファーム&ワイナリーに参加し、ぶどうの栽培から醸造まで様々な業務に従事する傍ら、「かみのやまワインの郷プロジェクト」の一環として、地域の方々と協力しながら山形産ワインの普及やまちおこしを盛り上げる活動にも参加。近年では、地産地消をコンセプトにし有名レストランでの取扱いが開始されたり、ワイン関連メディアでも「今飲むべき日本のワイン」として取り上げられるなど、今後の活躍が期待されています。

※1:自家農園での葡萄の栽培から、ワインの醸造、熟成、瓶詰めまでを行うワインの生産者、ワイナリーのこと。

  • ワイン製造風景。除梗破砕され、ブドウの実を果皮や種子に分けて醸します

  • ウッディファーム&ワイナリーのスタッフは計7名。小さくて力強い、新進気鋭のワイナリーですね

健康道場が皆さまと楽しむ健康道場ツアーでも、今までに数回訪れている山形県かみのやま市。
フルーツの鮮烈な美味しさに、そして温かいスタッフの皆さまに、ついつい会いたくなってしまい、何度も訪問してしまう魅力のあるウッディファーム&ワイナリー。温泉保養やクアルトウォーキングなど、観光資源も豊かな場所ですが、美味しい「旅の立ち寄りポイント」としてお勧めしたいお店です。

2016年7月28日

蔵王ウッディファーム(ウッディファーム&ワイナリー併設)

営業時間 ショップ 平日10:00~16:00
※ワイナリー見学・有料テイスティングは要予約
定休日 夏季・冬季休業あり(不定休) ※詳しくはWebサイトでご確認ください
交通 〒999-3212 山形県上山市原口829 (地図
電話 023-674-2343
WEBサイト http://www.woodyfarm.com/
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