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季節を愛で、歴史を楽しむ。新緑の鎌倉散策

もっと見るタグ: ウォーキング, お寺, トレッキング, 散策, 癒されスポット探訪, 紫陽花, 鎌倉

[鎌倉]長谷寺

[鎌倉]長谷寺

紫陽花の名所として知られる長谷寺。5月下旬頃から見頃を迎えます

古都の風情を今に伝える街・鎌倉。その豊かな自然と美しい海岸線からなる景色は、日本国内外を問わず人気を博しています。四季折々に美しい景色を魅せる鎌倉の街ですが、特に春から初夏にかけては、緑の木々や花々が咲き誇り、散策にも適した季節です。今回はこの季節にふさわしい「源氏山周辺ハイキングコース」をご紹介いたします。

源氏山周辺ハイキングコース概要

江ノ島電鉄線「長谷駅」付近から出発し、鎌倉の代表的な名所を巡る約2.5時間のコース。(※1)途中、経由する源氏山界隈は、急勾配を含む山道を含みます。服装は天候に合わせた軽装でOKですが、足元は足元をしっかりとサポートするスニーカーやトレッキングシューズがおすすめ。帽子やタオル、水分補給用のドリンクは必ずお持ちくださいね。

※1……拝観などの時間を含みます。

鎌倉 長谷寺

山の斜面を埋め尽くす2500株の紫陽花が咲き誇る5月6月の長谷寺。ヒメアジサイ、西洋アジサイなどの代表的な品種のほか、ブルースカイやアナベルなど多種多様な紫陽花を愛でることができるのも人気の理由です。境内にある「あじさいの小径」は、トップシーズンともなれば、朝から人が列をなしていることもあるほど。天気の良い日は、見晴台や眺望散策路から望む由比ヶ浜の海岸線も絶景です。

鎌倉大仏殿高徳院

長谷寺から歩くこと5分、鎌倉で最も知名度のある鎌倉大仏殿高徳院があります。総高(台座を含む)13.35mに及ぶ大仏は、平安時代末期から江戸時代の仏師「慶派」と中国「」の仏師双方の作風を併せ持っています。境内の中央に鎮座する大仏の周りに生い茂る木々には、リスが多数生息しています。時折顔をのぞかせては観光に訪れる人々の目を楽しませていて、鎌倉の豊かな自然を垣間見れる瞬間でもあります。

銭洗弁財天宇賀福神社

鎌倉大仏から鎌倉市税務署付近を経て約40分程度。銭洗弁財天は鎌倉幕府の祖・源頼朝が創建した神社で、「この福水で神仏を供養すれば、天下泰平に治まる」という夢の中のお告げが由来とされています。洞窟に湧く、清らかな岩清水で硬貨や紙幣を洗うと、何倍にも増えるという言い伝えがあり、四季を通じて賑わう名所のひとつです。言い伝え通りになるか否かはさておき、洞窟内のひんやりとした空気は一服の清涼感をもたらしてくれます。おみやげ店や自動販売機もありますので、こちらでホッと一息、休憩もおすすめです。

源氏山公園

銭洗弁財天から、急勾配の坂を登ること約10分程登ると、源氏山公園の入り口にさしかかります。大変急な坂道ですので、一歩一歩ゆっくりと足を慣らしながら登ってみてください。源氏山公園は、高低差で2段階に分かており、下側のエリアには「頼朝像」が祀られています。更に登ると、桜の名所として知られるエリアや葛原岡神社にたどり着きます。この辺りからは急な坂や階段、足元の悪い山道が続きます。革靴などで訪れた方は、無理をせず迂回ルートを通るのがおすすめです。

葛原岡神社

公園から山道を上がること約10分。鎌倉幕府倒幕の折、後醍醐(ごだいご)天皇の忠臣として活躍した日野俊基(ひのとしもと)を祀る葛原岡神社が見えてきます。良縁の神様として知られ、桜貝を模した絵馬に願いを記すために訪れる若者も多いそう。周辺は桜の名所としても知られ、3月末から4月上旬に訪れるのもおすすめです。

葛原岡神社から北鎌倉まで

源氏山山頂付近にある葛原岡神社からは、ハイキングコースをゆるやかに降りながら北鎌倉駅までのんびり楽しめます。途中の山道には急な段差や細い小径が数箇所ありますので、くれぐれも足元に気をつけて。

浄智寺

臨済宗に属する浄智寺は、鎌倉幕府執権・北条時頼の三男である北条宗政の菩提寺。美しい境内が「浄智寺境内」として国の史跡にも登録されている由緒あるお寺です。鎌倉江ノ島七福神の一人布袋尊をまつる洞窟があり、その布袋尊のお腹をさすると元気がもらえると言われています。

四季の中でも新緑の美しいこの時期の鎌倉散策。是非、お友達とお誘い合わせの上、お出かけてしてみてはいかがでしょうか?

取材日:2015年4月28日

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