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身体にごちそう!明日葉やケールの豊富な栄養価

もっと見るタグ: カルコン, ケール, ビタミン, ミネラル, 健康雑学, 明日葉, 葉酸, 青汁, 食物繊維

青汁の原料として名を聞くことが多い明日葉やケール。健康に良いイメージはあるけれど、実際どのような栄養素を含むどんな野菜なのか、あんまり詳しくは知らない……という方も多いかもしれません。今日はこの2つの葉物野菜について、少し詳しくお話しましょう。

不老長寿の妙薬と重用されてきた明日葉

明日葉(あしたば)は、日本原産のセリ科の葉物野菜です。同じセリ科の植物には人参やパセリがあります。明日葉は、八丈島や伊豆諸島など、気候が温厚な太平洋沿岸部に自生しており、「今日葉を摘んでも、明日には新芽を出す」というその生命力の強さに名の由来があるとされています。
産地では、昔から「不老長寿の妙薬」として食用されており、天ぷらやおひたしなどで、独特のクセのある味わいを抑える調理が好まれるようです。

栄養価の高い他の野菜(にんじん、キャベツ、ほうれそうなど)に比べても、食物繊維やミネラル、ビタミン類の含有量に優れており、特に抗ガン作用や動脈硬化の予防に効果があると言われるβカロテンの可食部100gあたり含有量は、他の野菜の群を抜いて豊富とされています。
また、フラボノイドの一種である「カルコン」という明日葉特有の成分は、抗菌作用、抗潰瘍作用、胃酸分泌抑制作用、抗血栓作用、抗アレルギー作用など、健康な身体のバランスを守るために働くことが研究結果で明らかになってきています。

一般的な旬は2月〜4月と言われていますが、産地が異なる明日葉が通年流通しています。ただし流通量自体はそう多くないため、スーパーなど気軽に購入出来る場所がが少ないのが難点でもあります。

緑黄色野菜の女王と呼ばれるケール

その栄養の豊富さから「Queen of greens(緑黄色野菜の女王)」と呼ばれるケールは、南ヨーロッパ原産の葉物野菜です。アブラナ科アブラナ属に属しキャベツやブロッコリーの原種とも言われており、栄養価の観点から見てもキャベツやブロッコリーと似た特徴を有しています。食物繊維やカルシウム、鉄分の含有量は他の野菜と比べてもトップクラス。ケールの最も大きな特徴は、葉酸の含有量。他のどの野菜に比べると、含有量が豊富なので、葉酸不足が深刻な現代人にはうってつけの食材といえます。

その他、カロテノイド系の色素であるルテインやβカロテンや、体内時計を正常に働かせ良質な睡眠に導く効果があるメラトニンを豊富に含有しています。
ヨーロッパでは、お肉の添え物やスープの具としてなど、幅広い調理法で親しまれている野菜の1つです。
一口にケールといっても実は様々な品種があり、青汁に向くタイプや生食に向くタイプなど、それぞれの特徴があります。スーパーで見かけるのは、葉質が柔らかく、エグみも少なめで、サラダなどの生食向きのタイプが多いようです。繊維質が気になる場合は、太めの千切りなどにするのもオススメ。油との相性が良い野菜なので、炒めても美味しくいただけます。

このように明日葉やケールは、日々の食生活に是が非でも摂り入れてゆきたい野菜です。
青果売り場で見かけたら、ぜひご家庭でもチャレンジしてみてくださいね!

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