HEALTH
2021.07.21

LDLコレステロールとHDLコレステロールをもっとよく知ろう!

何かと気になるコレステロールの話題。
以前のコラムでは、コレステロールは身体に良い働きをもたらす「HDL(善玉)」と、悪影響のある「LDL(悪玉)」があることや、LDL(悪玉)コレステロールを減らす食事方法についてご紹介しました。

コレステロール対策には、まずLDLとHDLのそれぞれの働きを正しく知ることが重要です。
LDLは肝臓からコレステロールを身体の各組織に運ぶ大切な役割を担っています。しかし、過剰なLDLは血管壁にコレステロールを蓄積させてしまうことがあります。一方HDLは各組織から肝臓にコレステロールを運ぶ役割を担っています。

この働きを効率よく行うためには、コレステロールのLDLとHDLの比率が大切だと言われています。コレステロールのバランスを良くするアプローチとして、「高めのLDLを下げること」「低めのHDLを上げること」の2通りの方法があります。

HDLを上げるには運動が効果的であると言われています。効果的な運動強度の目安として「心拍数」を用いて考えてみることがおすすめです。

目標心拍数 = <220-「年齢」-「安静時心拍数」>×0.5+「安静時心拍数」

計算をしてみるとわかりますが、そんなに激しい運動ではありません。例えば45歳(男性)で、安静時に65(回/分)の心拍がある方では、運動時121.5(回/分)が目標心拍数です。これは体操などの中程度の運動にあたります。ぜひご自身の目標心拍数を計算し、「週に180分以上」を目指して運動してみましょう。

まとめ

運動はLDLを低減にも効果はありますが、実は、LDLは運動だけでは効果的に下げることができません。

LDLを効果的に下げるには食生活改善を合わせて行うことが有効です。食事の際に野菜サラダを食べたり、野菜飲料を取り入れるなど、まずは毎日継続しやすい方法からチャレンジしてみるのもよいでしょう。