日本独自の風土がもたらす旬食材を用いた「和食」が、2013年ユネスコの世界無形文化遺産として登録されたことは、当時大きなニュースになりました。
和食は栄養バランスに優れ、出汁や素材のうま味を活かした一汁三菜が基本の食事で、長寿大国・日本の健康の礎であると評されています。特にこの「うま味」は満足感を得るために大いに役立ち、動物性素材を使わずとも食事を美味しくしてくれる立役者で、和食の最も大きな特長でもあります。
特に繊細な味わいを持つ出汁は、甘味、塩味、酸味、苦味に次ぐ、第5の味覚「うま味」に富んでいることが、近年世界でも注目を集めています。「うま味」には味の好ましさを底上げし、減塩による物足りなさを補う役割を持っていることが研究結果で明らかになっています。つまり「うま味」を上手く活用すれば、生活習慣病の抑制効果が期待できると言うわけです。
また単独で使うより2つ以上の素材を組み合わせて出汁を取ることで美味しさが増すのも、「うま味」の特長。昆布や椎茸を合わせた出汁を使ったり、また野菜の皮の部分を上手く使った出汁を取ったり一手間加えることで、おうちゴハンが一層美味しくなるはず。健やかな毎日のため、ぜひ和食の知恵をご活用くださいね。
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