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若々しさは「声」に現れる?声のアンチエイジングを考えよう

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若々しさは「声」に現れる?声のアンチエイジングを考えよう

若い頃に比べて声が低くなった、かすれるようになった、カラオケに行っても昔得意だった曲が上手く歌えない……。こんな実感がある方は、声の老化が進んでいるサインかもしれません。

加齢に伴い「声」が老化するのは一般的なこと。しかし、同じように年を重ねても若々しい人とそうでない人がいるのは確かです。

「声」は、若々しさを印象づける大きな要素にも

みなさんは「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?アメリカUCLA大学の心理学者が提唱した概念で、コミュニケーションにおける情報伝達は、「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等」の言語情報が7%と言われているそうです。(とはいえ、これは一定の条件下における実験のお話です)

このお話が転じて、ビジネス書やマナー教室などでは、見た目の年齢はメイクやヘアケア、ファッションで若々しさを保つことは一定の効果をもたらすものの「声」の印象も大切ですよ、ということが良く言われています。体験的にも思い当たるフシがある方も多いでしょうし、必要以上に老けた印象を与えるのは、誰しも避けたいものですよね。

では、声は一体何が原因で老化するのか、はたまた予防対策はあるのかを考えて見ましょう。

「乾き」とは「老化」である。声においても例外なし

生まれたばかりの新生児は、体重の約8割が水分と言われています。加齢と共に水分の割合は低下してゆき、60歳を超えると5割近くになると言われています。これは声帯や口腔などの粘膜も同様。加齢に伴い、ヒアルロン酸など保水作用成分が身体から減少すると、通常粘膜で覆われている部分も乾きやすくなり、老化を加速させる原因になります。

声帯は筋肉である。つまり使わないと衰えてゆく

統計調査の結果によると、20歳ころの筋肉量と70歳あたりの筋肉量を比較すると、男女ともに30%程度低下がみられることがわかっています。これはおよそ10年で約6%筋肉量が低下しているということ。こうやって数値に表すと驚いてしまう方も多いと思いますが、実際危機感をもって、運動をする必要があるということがよく分かりますね。

これは「声」においても同じで、意識的に鍛えることをしないと、加齢とともにどんどん衰えてしまうのです。

痩せすぎも太り過ぎもNG。声帯を良い状態に保つ

上述のように、加齢により声帯の筋肉が衰えるのは男女ともに同じです。ですが女性の場合は、ここにホルモンバランスの変化という要因が加わってくるため、声帯に脂肪が付きやすいというマイナス要因も。 声帯を正しく機能させる筋肉が衰えているのに、脂肪で厚みが出てしまうと、当然発声にも影響がでるというわけです。

声帯を酷使することも危険!

喫煙やアルコール飲酒などの習慣的行為は、声帯を摩耗する原因として侮れません。また無理な発声などで声帯を酷使することも、炎症の要因となってしまいます。

吐くチカラも大事。肺機能の低下を予防しよう

意外と盲点になりがちな肺機能ですが、声帯を楽器として捉えるとわかり易いかもしれません。息を吐き出すチカラが失われると、声帯という楽器から出る音にハリがなくなり、ヨボヨボとした印象になりがちです。「大声を出すわけじゃないのに……?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、アナウンサーの喋り言葉がわかり易いことを見てもわかるように、声を上手に強弱をつけられると、コミュニケーションもより明快でスムースになります。有酸素運動などを実践することで、声のトレーニングにも繋がります。

声は守る・鍛えるという意識付けを

上述の声を老化させる原因を見ても、対策はある程度つかめると思いますが、老け声予防のカギは「乾燥予防」「肺機能の向上」、そして「声帯の筋肉を鍛え柔軟性を保つ」という3点がポイント。

乾燥予防には、こまめな水分補給の他、保湿成分のもととなる栄養素を含む食品の摂取を心がけましょう。また、肺機能の強化向上は、日々の生活の中での適度な運動習慣が助けになります。
声帯のトレーニングには、まず声帯周りの筋肉を適度に緩めるためストレッチを行いましょう。

肩や首の周りの緊張がとれ、リラックスできたら、以下のような順番で発声練習をしてみましょう。

1)楽な服装で、頭を上からつられているようなイメージで全身の力を抜いて、立つ。
2)膝を緩めて、少しだけ前傾姿勢になります。
3)腹式呼吸を意識して息を大きく吸い、「はぁーーーーっ!」と声を出しながら、20秒くらいかけて息を吐き切る。(20秒継続できない場合は、できる範囲で)
4)これを繰り返し、5分程度毎日行いましょう。

声帯が弱くなると、誤嚥などの思わぬ疾患の呼び水になる場合もあります。
若々しさをキープするためだけでなく、健康維持のためにも声のトレーニングを続けてみましょう。

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