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  3. 炭水化物抜きダイエットって、減量に効果的?

人によって向き不向きがある。

短期的にカロリーを低減させる、既に溜まっている体脂肪を燃焼させて体重を減らす、という意味では効果はあると言えます。ただ良好な腸内環境を保つという意味では疑問符がつくかもしれません。というのも低炭水化物ダイエットや低脂肪ダイエットはアメリカでの研究発表が多く、相応の評価が出ているものもありますが、ヨーロッパの研究では心血管疾患のリスクが上昇するという調査結果も出ており(※)、一概に効果があるとは言えないと考えるのが妥当でしょう。

世の中には○○抜きダイエットというものがあふれていますが、ヒトの生活は何十年にもわたって続いていくものなので、生涯、○○抜きという食生活を続けることはどこか無理があったり、不自然だったりするのではないでしょうか。病気などの理由で医師の指導のもと、食事制限が加えられる場合を除けば、普段の生活の中で無理なく続けられることのほうが重要です。

そういった意味では日本食はバランスが取れており、これにちょっとした工夫を加えることでより健康的な食事に変えることが可能です。例えば、お米なら白米を玄米に、砂糖なら白砂糖をオリゴ糖やきび砂糖や黒砂糖に切り替えるといったことでも食事の質は上がります。炭水化物にしても脂質にしてもどんなものを摂っているかが重要で、単純に量だけの問題ではないのです。

(※) Lagiou Pら. “Low carbohydrate-high protein diet and incidence of cardiovascular

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